10月3日に神奈川工科大学のKAIT工房にてソーラーカーの展示・報告会がありました。この報告会は世界最高峰のソーラーカーレース(World Solar Challenge)に参加することを目的とした、「KAIT WSC Project 」という団体のものでした。
この「KAIT WSC Project」はあの「鳥人間コンテスト」の成績を収めている「鳥人間プロジェクト」同様に、神奈川工科大学が行っている「夢の実現プロジェクト」のものです。*夢の実現プロジェクトを気になった方は検索を!
メンバーは神奈川工科大学生27人によって構成され、複数の学科を跨いで発足されました。
そして展示されたソーラーカーの機能情報通信システムの部分をメディア学科の速水研究室の山田さん、猪狩さんによって開発されました。
複数の学科の人によって構成されたチームのため、他方に関連した技術が多くあったのですが、メディア学科に関する技術について取り上げさせて頂きます。
ソーラーカーに搭載された情報通信システムには3つの特徴がありました。
1.コース上の位置をGPS機能によって確認する機能
コース上を走っているソーラーカーの位置を本部は把握することができ、しっかり走行しているか、など見えない位置からでもソーラーカーの情報を知ることができます。
2.ソーラーカーの電池残量を把握する機能
大会で走行するにあたり電池残量は重要視されるポイントであるため、大切な機能です。
3.車速データを把握する機能
車速データを把握することによって、この『ペースでいけば後〜周できる』といった具合のことを計算することができます。
私はソーラーカーと言えば、太陽光エネルギーだけを確保して、ただコースを走れば他の情報はいらないものと考えていました汗。今回の発表を視聴してソ-ラーカーにおいて「情報通信システム」の重要性を感じました。
*実はこちらの技術の内容に関しては、特許の申請を申し込んでいるところなので詳細には書けません。涙 そのため今回はこの様に概要だけ書かせて頂きました!
今回展示されたソーラーカーは2012年7月28日~2012年7月31日に行われた秋田県大潟村ソーラースポーツラインへ参加をしました。大会を通して得た課題について今後に活かし、冒頭で説明したオーストラリアでのWorld Solar Challenge2013への出走も予定しているそうです。
今年度も改良・開発を進めていく予定であると発表していました。いい記録を期待したいです。 記事担当:西柳